LAST UPDATE: 2020.05.06

済州島4.3事件

  광복절[光復節] (1945年)間もない頃、日本軍が撤退した後、朝鮮半島南部にはアメリカ軍が進駐し、北にはソ連軍が駐留してにらみ合う形となった。
  アメリカは国連の支持のもと、南だけの総選挙を強行しようという動きが起こったが、朝鮮半島南部では、南北統一選挙を願い南だけの単独選挙に反対する人々が、1946年대구 10.1 사건(大邱10月事件)を皮切りに全国各地で蜂起した。
  済州島でも共産主義者ばかりでなくただ南北統一を願う人々が4月3日に蜂起しました。
  이승만[李承晩]と米国は、何としても南だけの単独政府を樹立させるために、米軍・警察・北の財産平等分割に反対し逃れてきた서북청년단[西北青年団]により徹底した鎮圧を行った。済州島の共産主義者は勿論、罪のない女性・子供まで無差別に殺戮していった。
  李承晩大統領から軍事政権下において、人々にはずっと知らされてこない・また済州島の住民も語らなかった事件でした。ところが2000年代に入り、漸くこの事件の真相を解明する動きがでてきました。
  コロナが終息したら、済州島に訪れて済州4・3平和公園を訪れてみると、詳しく事件を知ることができます。

おススメ図書
『順伊(スニ)おばさん』 (新幹社選書) 玄 基榮 (著, 原著)・金 石範 (翻訳)
原書:『순이 삼촌』(현기영)
『済州島四・三事件――「島のくに」の死と再生の物語』 (岩波現代文庫) 文京洙著
『朝鮮と日本に生きる――済州島から猪飼野へ』 (岩波新書) 金時鐘著
個人的には、済州島事件当時命からがら日本へ密入国した金 時鐘作家の小説が大好きです。
日帝時代、日本語を強制させられ、戦後すぐに歌を口ずさもうと思うとしたら、唯一歌えた韓国語の歌がクレメンタインだったという表現があまりにも悲しすぎます。戦後の混乱期、鶴橋で生きていくことがいかに過酷だったかを教えて頂いたのも金時鐘作家です。

ここには載せきれない程、済州島事件に関する本は沢山あります。